クラウドコンピューティング。この技術はいま産業界で普及の一途をたどっておりますが、奇妙なことに医療・健康・福祉情報の分野では一向に進展がないのが現状です。一方で東日本大震災の罹災に伴うさまざまな事例は医療IT、なかでもデータの保存や交換や評価に関して新しい方式の重要性を再認識すべきことを示唆しているように思えます。
こうした課題に対し医療従事者がクラウドコンピューティングをどのように捉え利活用し、医療・健康・福祉サービスの質を向上していくか、関係者が一堂に会し、議論する必要があるとの共通認識のもとに実行委員会が発足、当フォーラムが企画されました。このフォーラムは通常の学術会議や催事とは違い、ユニークなスタイルを採用しております。すなわち、ユーザーである医療従事者とソリューションを提供する企業との共演による講演、さらにはトークタイムで構成されております。こうした構成を採用することで、クラウドに対する理解の増進と問題点の整理を容易にしようという狙いがあります。
医療・健康・福祉の分野でのクラウドの普及はまだ緒についたばかりですが、このフォーラムが聴講者の皆様にクラウドに対する理解と問題点の所在を明らかにする機会を提供できるなら実行委員会としてはその責務の一端を果たしたと思う次第であります。皆様のご来場をお待ちしております。

「クラウド医療・健康・福祉フォーラム」実行委員会

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