兵庫県立姫路循環器病センターは1981年の開設時より地域の医療、介護、福祉機関の方々の御協力をいただきながらレベルの高い診療と若手医療従事者の育成、そして医療をよりよくするための医学研究を活発におこなっております。
　現在は心臓と末梢血管を含む循環器疾患、脳血管疾患、神経疾患、糖尿病を有する患者さんを中心に先進的な高度医療を数多く実施するとともに循環器専門医の育成や先進医療の開発研究にも力を注いでおります。ただ、近年高齢の患者さんが増加していることに関係して癌などの多種の疾患を同時に有する患者さんが増え、当センターでもあらゆる疾患に対処することが必要になってきております。このため、当センターでは糖尿病の診療体制をより充実させるとともに、外傷系救命救急医療、整形外科的疾患、消化器疾患、眼科疾患、耳鼻咽喉科疾患などの診療実績が多い同じ姫路市にある製鉄記念広畑病院との連携を進めてまいりました。製鉄記念広畑病院との連携をより強めることで当センターの診療の幅を広げ、循環器領域の高度先進医療に加えて患者さんの御希望に沿った総合医療の視点に立つ医療へと発展させていきたいと考えております。当センターがこれまで以上に御利用いただきやすい高度医療機関となるよう運営させていただきたいと考えております。
　当センターは連携を深めております製鉄記念広畑病院と2022年上期には統合し、はりま姫路総合医療センター（仮称）に生まれ変わります。2病院の連携の最終形となります新統合病院では当センターが行ってまいりました、循環器疾患、脳血管疾患、神経疾患、糖尿病に加えて、外傷、癌、運動器疾患、アレルギー疾患、血液疾患、内分泌疾患など幅広い領域の疾患に対応させていただけるようになります。
　統合までの1年間は当センターの医療機器を新病院に向けて更新していくとともに、ソフトである診療内容、若手医療従事者の育成、医学研究に関しても新病院に近づけてまいりますので、引き続きご支援をいただければ幸いです。より多くの先生方に当センターをご利用いただきたいとお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

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