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ほんとうの自立支援ってなに!?【看護職・リハ職・介護スタッフ向けセミナー】(大阪会場)

誰のため!?何のため!?

開催日 2024年11月23日 開始:10:00 | 終了:16:45 | 開場:09:30
会場 マイドームおおさか
大阪府大阪市中央区本町橋2−5[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

マイドームおおさか
(Osaka Metro 堺筋線「堺筋本町」駅の12号出口より徒歩6分/Osaka Metro 中央線「堺筋本町」駅の1号出口より徒歩6分)
講師 株式会社Re学 代表取締役 川畑 智氏
株式会社NGU 生活維持向上倶楽部「扉」 山出 貴宏
株式会社ともいきLabo  北尾 昌平氏
定員 60名
主催 日本通所ケア研究会
受講備考 10,000円(税・資料代込み)
関連資料

概要

\あなたと出会ったご利用者は幸せに日常生活を営めてますか?/
下記の質問に「ドキッ」とした方は「自立支援」を強要しているかも…。1つでも当てはまればぜひ研修にご参加ください。

[1]自立支援の一環として誰でも同じように「できること」を活動としてやってもらっている
[2]安全な環境を用意した中で、安全な生活を送ってもらえるように重点を置いている
[3]時間管理のもと「やらなくてはいけない作業」をしてもらっている
[4]出来ることは利用者に任せきりにしている
[5]「自分なら」と置き換えて利用者の気持ちを代弁している

介護現場で働くスタッフにとって「自立支援」という言葉は、当たり前で誰もが知っている言葉だと思います。
一方でその「自立支援」の本質をしっかりと理解し、日々の現場実践で生かせている方はどのくらいいるでしょうか。
「自分でできることをやってもらう」ことは素晴らしいことだと思いますが、デイにいる時だけになってしまっていたり、「いいこと」をしているはずなのに利用者の状態が悪くなってしまう…という経験はありませんか?
私たちが大事にしなければならないことは「生活」の「営み」であり、今がよければ良いというだけでなく、その後も生活はつながっていくという視点を持った関わりが必要なのではないでしょうか。
本セミナーでは、「認知症」「リハビリ」「介護技術」それぞれの自立の視点を通して、その人に合った関わりで生活を営む自立が支援できるようになることを学びます。
自分の日頃の実践と照らし合わせ、自分が行っていることは、本当に目の前の利用者のためになっているのか…ぜひ再確認してください。

こんな方におすすめ

  • 介護、医療、福祉分野に従事されている方

プログラム

  1. [タイムスケジュール]
    【講座1】10:00~11:40
    「自立支援の認知症ケア」
    講師:川畑 智氏(株式会社Re学 代表取締役/理学療法士)
    (内容)
    2025年、認知症罹患者数は700万人を超えると推測されており、高齢者のうち5人に1人が認知症を患う時代が到来します。そして要介護原因の第1位は「認知症」です。医療・介護分野における専門性を発揮し享受するために、時代に合わせた認知症の理解と「じりつ」へのアプローチ方法をバージョンアップしましょう。

    [1]「認知症」をどう診るか?
    ・症状と進行を予測するスキル
    ・無意識の過介護による「じりつ妨害」
    ・業務とプライベートのハイブリッド・ケア
    [2]認知症の「人」と「生活」をどう見るか?
    ・認知症の人が見ている世界を考える
    ・認知症の人の「生活」の見方
    ・認知症のイメージを書き換える努力

    【講座2】12:40~14:20
    「自立支援のリハビリテーション」
    北尾 昌平 氏(株式会社ともいきLabo 代表取締役/理学療法士)
    (内容)
    その人の持つ力(残存能力)を発揮し、その人らしい生活につなげていくためには、「その人自身、その人の環境、その人の病気の状態を見て、一人ひとりに合わせた生活再建に向けた関わり方」を実践しなければ効果は出せません。そのためには、この人の生活動作の予後予測を短期的・長期的に見立てることが大事です。その見立てを基に、この人の「したい生活」へのアプローチを多職種・関係者で共有し支援することが、自立支援につながるのではないでしょうか。本講座では、生活上の不便を引き起こしている原因を「生活機能(心身機能・活動・参加)」の因果関係から明確にし、デイなどで行っている「リハビリテーション」を「意味のあるリハビリテーション」にしていくためのアプローチを様々な視点から学びます。
    [1]じりつした生活と支援の考え方
    ・自律と自立の考え方
    ・支援の時期と考え方
    ・ICFで予後予測を評価する
    [2]本気でじりつを支援するリハビリとは?
    ・意欲を引き出す支援
    ・直接支援と間接支援
    ・予後予測で安心できる環境つくり

    【講座3】14:30~16:10
    「自立支援の介護技術」
    山出 貴宏 氏(株式会社NGU 代表取締役/介護福祉士)
    (内容)
    介護現場でのケアにおいて、「今を大切」にしていませんか?「今」はもちろん大切です。しかし、生活は「過去・現在・未来」から成り立っています。過去を振り返り、今を知り、未来につなげていかなければ、その場だけの関わりとなってしまう可能性があります。「できているから少しでも長く維持していく」という考えを持っていななければ、「できるからやってもらう」という関わりをすることによって反対に能力を奪う結果になってしまっていることが介護場面では多くあります。本講座では、生活の基本的な動作「立つ・歩く・座る」を日常生活動作から考え、生活内で「不安・不快・恐怖」を与えてしまっている可能性を知り、その負担を軽減するための「介護技術」を用いた関わりから自立支援を見直していきます。
    [1]職業倫理(介護保険法・介護福祉士法)の確認
    [2]自立(律)支援について
    ・自立(律)支援の目的
    ・関わり方を考え振り返る
    ・心身の状況に合った考え方
    [3]介護従事者の関わりの本質
    ・自立(律)支援から生活の営み支援へ
    ・今に関わり、先の生活につなげる重要性
    [4]介護技術を用いた関わり方
    ・根拠の理解
    ・実技体験

    【情報交換会】16:15~16:45
    介護現場の困りごと
    講師からの助言

    <詳細はこちらからご確認ください>
    https://tsuusho.com/self_reliance

講師

  • 川畑 智氏

    株式会社Re学 代表取締役
    川畑 智氏

    ・理学療法士
    ・認知症ケア専門士
    ・一般社団法人日本パズル協会 特別顧問)

    宮崎県出身。2002年に理学療法士の免許を取得後、国保水俣市立湯之児病院リハビリテーションにて勤務。2006年に芦北町社会福祉協議会にて勤務。同年11月、日本初の「高齢者のためのアミューズメントパーク」をコンセプトとした公的な介護予防施設『あそびRe(り)パーク』を、責任者として開設。認知症による脳機能の低下をさまざまな遊びの中でリハビリするこの施設は、日本国内のみならず世界中から注目を浴びた。ここでの医療的な機能評価の実施により、遊びながら行うリハビリテーション活動(あそびりテーション)による脳機能の改善が認められる結果を得る。その実績により、2009年に熊本県認知症予防モデル事業プログラムを開発。その後、2011年に医療法人博光会「みゆきの里」認知症対策室室長、みゆきの里連携プログラム企画開発マネージャー、経営企画部を経て2015年8月に株式会社Re学(りがく)を設立。熊本県を拠点に、病院・施設における認知症予防や認知症ケアの実践に取り組むと共に、国内外における地域福祉政策に携わりながら、年間200回を超える講演活動を行い、普及啓発および研究活動を行っている。

    【主な表彰】
    ・2004年11月:第10回熊本県国保地域医療学会 最優秀賞受賞
    ・2005年3月:ドイツ徒手医学ベーシックコース 認定取得
    ・2006年6月:第45回全国国保地域医療学会 優秀賞受賞
    ・2010年5月:熊本県理学療法士協会賞 りんどう賞受賞
    ・2014年3月:全国キャラバン・メイト連絡協議会 全国優良活動賞受賞 ほか多数

    【「参加」の視点を取り入れたレク・アクティビティの展開で気をつけていること】
    はじめに、ADLの様子から機能低下や生活障害を見抜くこと。次に、医学的根拠に基づいたリハ的レクプログラミングし、十分な説明を行い、楽しく行うこと。最後にアプローチ前後の効果をしっかりと検証すること。この3つを大切にしています。

    【機能訓練やレク・アクティビティを行う際のご利用者のモチベーションを高める方法】
    モチベーションを高めるためには、まずは環境設定です。集団が持つ力を上手に引き出すためのコミュニケーション技術が求められます。次に、目的や方法を「分かり易く伝える」ことを大切にしています。アプローチ中は「7回褒める!」ことを心掛け、小さな変化に3配り(目配り・気配り・心配り)しています。

    【今回の分科会における参加ポイント】
    解剖学や運動学、心理学といった医学的根拠に基づいた身体機能向上と認知機能向上、口腔機能向上に関するリハ的レクを楽しく学ぶことができます。 「時間つぶしのレク」や、根拠や効果が薄い「何となくレク」と決別し、質の高い実践のノウハウを共に学びましょう。

    【メッセージ】
    レクと日常生活が結びつかない、効果的なレクを提供している自信がない、現在提供しているレクは、ルーチンプログラムでマンネリ化している。 そんな悩みを一挙解決するための研修です。医学的根拠に基づいたリハ的レクを一緒に学びましょう。

  • 山出 貴宏

    株式会社NGU 生活維持向上倶楽部「扉」
    代表取締役/管理者
    山出 貴宏

    神奈川県出身。東京福祉専門学校医療福祉課にて医療ソーシャルワーク、精神保健福祉について学ぶ。医療相談での介護や建築の知識がもっと必要と感じ、卒業後に建築会社に就職。一般建築とバリアフリーを現場で学ぶ。バリアフリーのリフォーム中心の仕事の中で、本当にその方に合った改修なのか疑問を抱き始め、介護の現状を知るために特別養護老人ホームへ転職。訪問入浴部門に配属され、在宅で入浴サポートと家族とのかかわり方を学ぶ中で、介護のスキルを高めなければと考え、別法人の特養の介護職として入職する。入所者の認知症が進行して行く事や、機能低下・拘縮等重度化して行く事に対し病気や障がいを理由にしケアを見直さない事や、介護職の対応でその方の能力を奪っていることが当たり前のケアになってしまっていることや退職者の相談を受けている中で、独立を決意。株式会社NGUを設立。ご利用者の自立と自立を意識した「見える活動」で地域をつなぐ取り組みを行っている。

  • 北尾 昌平氏

    株式会社ともいきLabo
    代表取締役/理学療法士
    北尾 昌平氏

    ・株式会社ともいきLabo 代表取締役
    ・理学療法士
    ・ブレインマネージャー マスター講師
    ・シナプソロジー インストラクター
    熊本県在住。
    平成17年に熊本リハビリテーション学院(現:熊本総合医療リハビリテーション学院)を卒業後、国家資格「理学療法士」を取得し、生活期でのリハビリを病院・施設勤務にて経験。
    高齢者や障がい者の生活を見続け、「その人らしい生活」ができる支援を、医療・介護保険のリハビリテーションを通して実践。
    同時に地域リハビリテーション広域支援センターでの活動経験を活かし、自立支援や共生に向けた地域づくりやまちづくりに携わる。
    その他、市町村や医療・介護専門職に向けての講師活動などを行う。
    令和3年に株式会社ともいきLaboを設立し代表取締役として、健康支援を通した町づくり、高齢者施設の顧問、全国各地での講演活動を行っている。

    【主な経歴】
    ・平成17年3月…熊本リハビリテーション学院理学療法学科 卒業
    ・平成17年4月…理学療法士の免許取得
    ・平成17年4月…介護老人保健施設聖ルカ苑 勤務
    ・平成22年5月…コスモス通所リハビリテーション 勤務
    ・平成27年5月…有明成仁病院リハビリテーション部 勤務
    ・平成29年…熊本県地域ケア会議アドバイザー就任(平成31年迄)
    ・平成31年4月…有明成仁病院地域リハビリテーションセンター 主任
    ・令和2年4月…熊本県理学療法士協会 政策企画室室長
    ・令和3年3月…株式会社ともいきLabo 設立
    ・令和3年12月…熊本県地域包括ケア推進市町村支援事業 アドバイザー

    【取り組み事業】
    ・介護予防サポーター養成・フォローアップ(玉名市、長洲町、玉東町、荒尾市、和水町)
    ・認知症予防サポーター養成・認知症予防教室運営(長洲町、玉名市)
    ・介護予防と保険事業の一体的実施事業(玉東町・甲佐町)
    ・一般介護予防事業運営・アドバイザー(長洲町、荒尾市、南関町)
    ・市町村介護予防事業評価分析(玉東町、和水町、荒尾市)
    ・介護給付費適正化事業(荒尾市、和水町、長洲町)
    ・地域ケア会議(南関町)
    ・高齢者施設顧問・アドバイザー(2事業所)
    ・熊本県運動器機能評価データベース事業ワーキンググループ

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