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高齢者のトレーニングにつなげるための運動生理学基礎コース2024 運動生理学を臨床に活かす

運動生理学をトレーニングに役立てる

開催日 2024年11月8日 開始:19:00 | 終了:20:15 | 開場:18:45
2024年11月15日 開始:19:00 | 終了:20:15 | 開場:18:45
2024年11月22日 開始:19:00 | 終了:20:15 | 開場:18:45
会場 オンラインセミナー/Zoom
神奈川県※ご自宅等でのZoom受講となります。※通信環境のよいところでご視聴ください。[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 一般社団法人湘南運動科学研究所 菅原 仁
定員 20名
主催 一般社団法人湘南運動科学研究所
受講備考 全3回分となります。各回でのお申込はできません。
関連資料

概要

健康増進と介護予防のポイントは、運動生理学です。高齢者に運動負荷を加えづらいと感じている方は多いと思います。そんな時に運動生理学は役立ちます。呼吸・循環・代謝・神経・筋が統合してヒトは運動が可能となります。運動するにはどれが欠けても成立しません。統合された運動生理学の学び直しと新たな学びにより、運動負荷を加えづらい高齢者やフレイル、サルコペニア、呼吸・循環器疾患に対して、運動生理学をベースとしたトレーニング戦略が考えられるようにするセミナーです。

こんな方におすすめ

  • 臨床に役立つ運動生理学の知識を学び、高齢者のトレーニングに応用したい方向けです。
    また、リアルタイム視聴の他、セミナー終了後に1週間のオンデマンド視聴がありますので、日程調整が難しい方に最適です。

プログラム

  1. 第1回 〇高齢者の神経筋活動を深掘りする
     開催日時:令和6年11月8日(金)19:00~20:15
     内容:高齢者の筋力、筋パワー、さらに歩行の特徴を捉え、神経筋機能を考えたトレーニング戦略につなげます。
     講師:菅原 仁(一般社団法人湘南運動科学研究所)
    第2回 〇あらためて筋持久性を考える
     開催日時:令和6年11月15日(金)19:00~20:15
     内容:高齢者の運動時の息切れや下肢の筋萎縮を考え、運動耐容能を高める戦略につなげます。
     講師:只野ちがや(東邦大学医学部講師)
    第3回 〇高齢者の潜在筋力を引き出す運動とは?
     開催日時:令和6年11月22日(金)19:00~20:15
     内容:高齢者の潜在筋力を引く出す運動について考え、転倒予防に対する筋力トレーニングと心拍応答改善のための戦略につなげます。
     講師:室 増男(東邦大学名誉教授)

    <内容詳細>
    1.高齢者の神経筋活動を深掘りする
     高齢者やフレイルの方では、筋力や筋パワーの低下が認められます。リスクを考慮して低強度のトレーニングを選択しますが、十分な効果が得られないことがあります。このような場合、高齢者の皮質や脊髄の興奮性、また主動筋と拮抗筋の関係を理解しておくことが、トレーニングに役立ちます。そこで、この回では、まず高齢者の神経筋機能について、筋力と筋パワーの観点から理解し、神経筋機能の低下について考えます。次に、高齢者の歩行や日常生活における神経筋活動の特徴を整理し、心循環器系を考慮したトレーニング戦略を検討できるようにします。

    2.あらためて筋持久性を考える
     高齢者・フレイルでは、運動時の息切れや下肢の筋萎縮が認められます。栄養管理を行いながら運動を行っていきますが、思ったように運動の持続性を高められないことがあります。このような場合、骨格筋と呼吸・循環系との関連を知っておくとトレーニングに役立ちます。そこで、この回では第一に骨格筋の栄養や酸素を運搬し、エネルギーの供給に大切となる筋毛細血管とミトコンドリアについて理解を深めます。第二に高齢者の呼吸循環機能の低下と筋持久力との関連を読み解き、運動耐容能を高める戦略を考えられるようにします。

    3.高齢者の潜在筋力を引き出す運動とは?
     高齢者の筋力の低下は上肢に比べて下肢で大きいことが知られています。この低下は全身運動量の減少に深くかかわっています。高齢者は若齢者に比べて潜在筋力を出せていない場合がほとんどです。例えば転倒は筋力不足によって回避できないときに生じます。そのため筋力トレーニングを高齢者に進めていますが、期待するほどの筋力の増加までには至らないケースがほとんどです。高齢者の筋力の改善は、一義的に筋量の増加だけに期待することはできません。現有筋量の中でも運動様式をいくつか組み合わせることで筋力の改善を引き出すことができます。この運動様式とは運動筋の遠心性収縮を指します。階段下りの遠心性運動では心拍数の上昇は抑えられますが、階段上りの求心性運動では心拍数が大きく上昇します。高齢者の体力に合わせた運動を選択し、トレーニング戦略を考えなければなりません。しかし、トレーニングを開始できる筋力がまずなければなりません。高齢者に親しまれている歩行トレーニングによって潜在筋力を引く出す具体的運動、例えば階段昇降運動や間欠的速歩などについて考え、転倒予防に対する筋力機能の改善と、合わせてそれぞれの運動が心拍応答の改善につなげられるか考えてみます。

受講されることで得られる効果

  • 高齢者のトレーニングに必要な運動生理学の知識を学ぶことで、運動生理学を基礎としたトレーニング戦略を考えられるようになります。

講師

  • 一般社団法人湘南運動科学研究所
    菅原 仁

    一般社団法人湘南運動科学研究所代表理事、東邦大学健康科学部非常勤講師で、高齢者の運動生理学に関する研究と臨床実践に取り組んでいます。

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